『学会会長に就任して』

 

 

 

日本生涯スポーツ学会

会長  仲野 隆士(仙台大学)

 

 この度、日本生涯スポーツ学会大会総会で承認をいただき、引き続き第2期目の会長職を拝命いたしました。

 実は、私自身の中では第1期2年の任期を以て退任し、次代を担う方にバトンを繋ぐ予定で準備を進めておりました。しかしながら、後任として人選していた方が健康上の理由により急遽辞退されるという事態に至りました。学会運営の継続性と安定性を最優先に考え、熟慮の末にもう1期、大役を務めさせていただく決断をいたしました。

 第1期目の2年間を振り返りますと、社会情勢の激変の中で「生涯スポーツ」が果たすべき役割はますます深化し、多様化していることを痛感いたしました。その意味でも第27回の学会大会で「生涯スポーツの現在地を考える」という命題を掲げられたことは大きな意義がありました。委員長の工藤先生をはじめ大会実行委員会の皆様に感謝しています。野川先生による基調講演に始まり、スポーツ基本計画・第1~3期の軌跡と展望をパネルディスカッションでレビューし、招待講演という形でスポーツ庁健康スポーツ課の中村課長に第4期に向けた課題や展望をご提示いただいた一連の流れは、「一億総スポーツ社会」に向けて我々が今後取り組むべき道筋を明確に示してくれたのではないでしょうか。 

 私事で恐縮ですが、私の大学教員としての生活も残り2年となりました。図らずも、本学会の会長としての任期と、自身の研究・教育者としての現役最後の時間が重なることとなりました。これは私にとって、これまでの歩みを集大成し、生涯スポーツ学の発展に最後のご奉公をするための、天から与えられた貴重な機会であると感じております。

 今期は、これまでの取り組みを継承しつつ、次世代の研究者が遺憾なくその力を発揮できる基盤づくりを一層加速させなければなりません。また、健康寿命の延伸や共生社会の実現に向け、本学会の知見をより具体的に社会へと還元していくことが肝要です。

 教員生活最後の2年間、この大任を精一杯勤め上げ、2年後には確信を持って次の方へタスキを渡せるよう、全身全霊で学会運営に邁進してまいります。会員の皆様におかれましては、本学会の更なる発展に対し、より一層のご協力とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。